第11回 2014年度 タムロンマクロレンズ フォトコンテスト
グランプリ
「森の宝石」山崎 稔 様

「光溢れる地」

参木 正之 様(和歌山県東牟婁郡)

カメラ:ニコン D300
レンズ:ニコン Ai AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D

江口 愼一先生の講評
写真家 江口 愼一氏 おもしろい味わいのある作品です。主人公のひょうきんな表情が非常に印象的で、被写体のバックの処理も優れています。水の中のキラメキをうまく背景に生かして、すがすがしい「空気感」と言うのでしょうか? 水の中ですから「水中感」と言った方が良いのかもしれませんが、その場の雰囲気をうまく表現しながら被写体の表情も巧みに捉えており、興味惹かれる絵に仕上がっています。この主人公の特徴をしっかり捉えて「生態写真的」という言葉では括り切れない、人間味あふれる絵づくりが素晴らしいと思いますし、構図のバランスや、背景処理、光の見極め等、よく吟味された上手い逸品ですね。

川合 麻紀先生の講評
写真家 川合 麻紀氏 今年は、お魚の写真が多く応募されていたのですが、この作品は主人公の魚がまるで人間であるかのような雰囲気を醸し出していて、心を沿わせやすく、最も興味を惹かれた写真でした。水の中ではあるのですが、「"彼"が星空を見上げているような」シーンに見えた、非常に印象的な作品です。海の中での撮影は、画面内の整理が難しいと思うのですが、空間を比較的広めにとって、画面全体に渡って光で埋め尽くしたところが物語を感じさせ、斬新だと思いました。水中写真はブルートーンが多い中で、ウォームトーンで色合いも統一されていたことも新鮮でした。非常にキレイな写真だと思います。


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