タムロン鉄道風景コンテスト 結果発表

  • 一般の部
  • 大賞(さいたま市長賞)
  • 準大賞
  • 審査員特別賞
  • 入選
  • 佳作
  • 小・中・高校生の部
  • 大賞(さいたま市教育委員会教育長賞)
  • 準大賞
  • 審査員特別賞
  • 入選
  • 佳作
  • 全応募作品より選出
  • ユーモアフォト賞(さいたま商工会議所会頭賞)
  • 車輌写真賞
  • タムロン賞

準大賞

写真

「梅田駅花日常」

髙橋 稀 様15歳 (東京都武蔵村山市)

選評

これは文句なしに美しい写真。パッと見た瞬間、「きれいだな~」と審査の手が止まりました。阪急電鉄の車輌の色と花の色がとてもよくマッチしていますね。最初は、どこの駅で撮られたのかは不明だったのですが、審査後にタイトルを確認して、梅田駅であることがわかりました。あんなに賑やかでゴチャゴチャした駅で、これだけ美しくまとまりのある写真を撮られたことに、二度ビックリ。作者のしっかりとした視点と撮影テクニック、そしてタイトルからも感じられる詩的でナイーブな感性に感心しました。
手前の花を望遠系のレンズで大きくボカしてファンタジックな画面を作る方法はよく使われますが、作者の場合は大胆な表現でありながら、背景の見せ方にとても繊細な神経を使っています。わずかに見える車体の入れ方やテールランプや車窓やポスターなどの画面バランスの取り方が見事で、素晴らしい作品に仕上がっています。

 

準大賞

写真

「冬の守護神」

永井 秀典 様18歳 (千葉県浦安市)

選評

非常にインパクトのある作品です。画面から飛び出してくるような、大胆な切り取り方の画面バランスも絶妙ですし、色彩も白と赤だけのシンプルな構成になっており、いつまで見ていても飽きさせません。難しい露出補正で得られた雪の質感と車輌の鮮やかな色彩によって、迫力があるだけでなく上品な作品に仕上がっています。
画面をよく見るとまだ雪が降っている状況のようです。このような写真は寒い中でじっと待って撮らなければならず、それだけにやっと出会ったこの瞬間に、作者は「心が震えた」とコメントに記しています。その感動は審査する私にも伝わってきて、作者が一生懸命撮ろうとしたその気持ちに、写真を見る私自身も心が震えました。
真正面から捉えた車輌も精悍で、まさに仕事をしている顔ですね。列車が命あるもののように表現されているところに好感が持てました。

 

準大賞

写真

「おとうとのゆめはリニアのうんてん手」

高橋 叶路 様7歳 (東京都府中市)

選評

7歳の小さなお子さんに、よくぞこのシーンが撮れたなと感心させられる一枚です。コメントを読むと、モデルは作者の弟さん。広い空間の中にポツンと男の子を入れ、ちょっと緊張気味の表情をシャッターチャンスよくきちんと撮りましたね。
7歳なので、それほど凝った構図意識はなかったと思いますが、それが逆に良い結果をもたらしたとも言えます。年齢が大きくなると作為が働きすぎてもう少し型にはまった写真になってしまったかもしれません。
「リニアモーターカーの運転手になりたい」 という弟さんのカワイイ夢をお兄ちゃんが写真に撮ってあげる…「まさに子供の写真の楽しさはこれよね」 という思いがありありと伝わってきます。
この写真は「鉄道風景コンテスト」に上位入賞したという価値だけでなく、なによりも弟さんのアルバムのなかで、いつまでも光り輝く写真として残ることでしょう。

  • BACK
  • 受賞作品一覧に戻る
  • NEXT