「さわやかな目覚め」

前田 真美 様（兵庫県姫路市）

ベニシジミを被写体に選んだ作品は他にも多数応募されていましたが、記録的に捉えられた作品が多く、心に引っ掛かる作品は少なかったのです。しかし、朝露が降りた草の上にちょこんと止まり日向ぼっこをする可愛らしいこの姿に目がとまりました。草と草の重なり、流れも考えられた構図が素晴らしく、草の間に散りばめた玉ボケもとても良いアクセントになっていて、私の大好きな足元の小さな自然の世界となっています。

レンズ：タムロン SP AF180mm F/3.5 Di LD [IF] MACRO 1:1

「雨上り」

深井 征子 様（京都府宇治市）

グランプリを獲得したトンボの作品と同じく、朝露降りた野原で撮影された作品だと思います。この作品の面白い点は、右前脚で顔に付いた滴を落とす為に顔を洗っている点で、私にはトンボが笑っているようにも見えました。トンボの顔に焦点を合わせ、絞りを開放気味で撮影しているので、４枚の羽根がボケて、しかも朝露が付いた羽根に玉ボケが出ているところもとても美しく、計算して写されたのだと思います。

レンズ：キヤノン　EF180mm F3.5L マクロ USM