「羽の模様」

杉江 美知隆 様（愛知県小牧市）

アゲハ蝶の羽化を観察した数点の作品の中の一点でした。時系列的に言えば最後の作品で、サナギから羽化して羽根を乾かしている状況を撮られたものです。羽根の模様を主題にかっこよくフレーミングした事でポップな版画か、イラストのような強い印象の作品になりました。黄色い丸い模様がまるで生き物の“目”のように見えます。この効果をねらったのならばタイトルも工夫するともっと面白くなりますよ。

レンズ：ニコン105ミリマイクロレンズ' AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED

「妖艶」

勝村 友正 様（岡山県倉敷市）

こちらを見ている招き猫が今にも“にゃ～”と鳴きだしそうです。窓辺から射す斜光線によって猫の表情や質感が生き生きと描写されています。カワイイというよりもリアルな作りだったことも雰囲気を盛り上げています。背景の森や青空のさわやかさに対して部屋の中の雰囲気は、なんだかちょっと怪しい…その対比も面白いですね。不思議な空気感を持った写真です。マクロレンズならではの背景の柔らかい描写も効いています。

レンズ：ニコン　AF-S DX Micro　NIKKOR 40mm f/2.8G