純粋ポートレート・レンズ。SP 85mm F/1.8は、人を撮るために誕生しました。かつてない、ポートレートに特化したレンズを目指し、徹底した色収差補正を行い、手ブレ補正機構「VC」、簡易防滴構造など諸機能を、新たな次元の中望遠単焦点レンズへと練り上げました。合焦部の優れた解像力と、柔らかい自然なボケが生み出す立体感。さまざまな表情を繊細に表現し、共有する時間までも浮かび上がらせるレンズです。細部まで緻密に仕上げた外観デザイン、金属鏡筒の高い質感と滑らかな手触りは、撮る手応えを直感的に伝えます。
*35mm判フルサイズ対応のデジタル一眼レフカメラ用85mm F/1.8レンズにおいて。2016年1月現在。(タムロン調べ)
LD (Low Dispersion: 異常低分散)レンズと、XLD (eXtra Low Dispersion)レンズを採用し、被写体の合焦部の前後に色かぶりとなって現れる軸上色収差、倍率色収差を徹底的に補正しました。色収差を極限まで目立たなくすることで、高解像・高画素カメラでも、にごりのないシャープな描写を得ることができます。
合焦部の優れた解像力と、柔らかい自然なボケが生み出す、かつてない人物描写の立体感。そこにはタムロン SP 85mm F/1.8ならではの、ポートレート表現があります。高解像・高画素時代における光学設計の基本方針は、徹底してコマ収差・非点収差を低減し、画面の隅まで、点像の被写体が点像として写るような解像性能の追求にあります。しかし、ただ解像力がいいだけのレンズからは、美しい写真表現は生まれない。そうタムロンは考え、合焦部からアウトフォーカス部にいたる部分のなだらかなボケ方など、さまざまなボケのシミュレーションを経て、ボケ味の描写まで配慮したレンズを作り出しました。
タムロンの定評ある手ブレ補正機構「VC (Vibration Compensation)」を、開放F/1.8の大口径中望遠単焦点レンズとして世界で初めて搭載しました。高解像・高画素時代において、撮影者を悩ます問題のひとつが、微細なブレ。“大口径レンズにも積極的に「VC」を搭載する”というタムロンのポリシーは、この新しい時代の要請に応えるものです。高品位で高解像なレンズが本来持つ、すばらしい光学性能を充分に引き出すためには、手ブレ補正が必須であるという思想に基づき、いくつもの困難を乗り超え、「VC」の搭載に成功しました。
*35mm判フルサイズ対応のデジタル一眼レフカメラ用85mm F/1.8レンズにおいて。2016年1月現在。(タムロン調べ)