2025.10.21
写真家 石井 寛子氏がタムロン25-200mm F2.8-5.6 G2 (Model A075)で見つめた、家族の夏の思い出
写真家 石井 寛子氏がタムロン25-200mm F2.8-5.6 G2 (Model A075)で見つめた、家族の夏の思い出


写真家の石井 寛子です。今回、タムロン 25-200mm F/2.8-5.6 Di III VXD G2 (Model A075) ソニー Eマウント用を使って、子どもたちやご家族の日常の様子を撮影しました。
実は、普段よりタムロン 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD (Model A071)を愛用しており、広角から望遠まで1本であらゆる構図を網羅できる焦点距離で、お気に入りのレンズです。今回の25-200mm F2.8-5.6 G2とは焦点距離はほぼ同じ。どのような描写をしてくれるのか、ずっと発売を心待ちにしていました!レンズの向こうの、あなたらしさを、さまざまな視点で見つめます。
一枚目の写真 焦点距離:94mm 絞り:F5.6 シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:640 使用カメラ:Sony α7 III
お子さま撮影は、まず同じ目線の高さを意識しています。這いつくばって撮影。大きな窓から差し込む光を生かすために、ご自宅の電気を消して撮影しました。ふわふわな髪の毛や、潤んだ瞳が印象的に仕上がりました。
私は日々、我が子と撮影することが多いのですが、実はお出かけ時よりも、自宅写真の量が圧倒的!のんびり我が子を見つめられる、心と体力の余裕からでしょうか?(笑)
「日常」という限られた空間に散りばめられたワクワクを、カメラで見つけだすのがとにかく楽しい。室内撮影では25mmの広角側撮影がやはり活躍します。お部屋をより広く、隅々までとらえたり、被写体にぐんと近づいて、ボケ感や広角ならではの表現を楽しんだり。最短撮影距離もグッと短くなった25-200mm F2.8-5.6 G2は、「どれどれ?」と覗き込む感覚でシャッターを切ることができました。家族と会話するように、絵づくり、視点づくりをしてみませんか?
ここが僕の特等席!おばあちゃま手作りのパッチワークキルト。広角側で撮ることで、カラフルな布の広がりを捉えることができました。絞り開放F2.8で優しい奥行きを演出。赤ちゃんの愛らしさがより際立ちます。
広角端25mmでは最短撮影距離16cm!初代28-200mm F2.8-5.6よりも寄れるようになり、ファインダーに集中して撮影することができました。きめ細やかな手と、やわらかな布の質感。さらに刺繍文字のひと針ごとの温もりまで、しっかり表現しています。
ありふれた日常も、光を意識し、逆光で捉えるとふんわり優しい時間に大変身。暗部でもフォーカスが迷うことがなく、とても撮影しやすかったです。産毛まで見事に描写していて、そっと撫でてあげたくなる愛おしさ。
ひとつ前の赤ちゃんの顔のアップの写真と、ほぼ同じ位置から撮影。広角側にして、ご家族全体を見つめました。カーテンから溢れるあたたかい光。二人三脚で我が子を見守る、愛おしい時間。明部のカーテンの繊細なディテール、暗部のお部屋の隅々までも、優しく丁寧に再現しています。
友達のお家で餃子パーティー。しっとり温かい照明の元でも、部屋の隅々や窓の外の色彩を捉えることができました。
高い光学性能のおかげで、暗部の階調も表現も豊かで、隅々まで描写することができました。
カメラ目線で記念撮影。50mm前後の焦点距離だと歪みも少なく、肉眼で見たままの様子を捉えられます。赤ちゃんとコミュニケーションを取りながら撮影ができ、すぐにピントが合うおかげで、3人の目線がレンズを見た瞬間をバッチリ取りこぼさず撮り切れました。
躍動感ある動きでも、しっかりAFがついてきてくれるので、安心して撮影することができました。100mm以上の望遠側から狙えば、自然な様子を撮影できます。ママの「たかいたかい」は、まだ体重が軽めな赤ちゃん期だからできる、とっておきのシチュエーション。
がんばる顔も、くやしい顔も。全部、お母さんは見守って応援しているよ。そんな思いで、日々シャッターを切っています。
お子さまにグッと近づいて25mm側で撮ると、勢いあるユニークな表現が生まれて、おもしろい構図に。作品の幅も広がります。 背景の緑のとろけるようなボケ感もとても心地よく仕上がりました。
髪の毛がふわっとなびく様子を撮影したく、後ろ向きの状態から振り返った瞬間を撮影しました。光をたくさん集めて、少女のきらめきを閉じ込めました。
木々の葉の細やかな描写力に驚きました。ハイライト部分もやわらかく表現できています。
ピンクが写真に入るだけで、かわいらしさが増します。頭上高くにカメラを掲げ、モニターをみながらほぼ真上から撮影。
絞り込むことで、水遊び場の水面に反射した光たちが、星のような光芒として表現されました。キラキラとした夏の思い出の1ページに。
25-200mm F2.8-5.6 G2は、初代28-200mm F2.8-5.6と同様、女性でも扱いやすい小型で軽量な高倍率ズームレンズ。でも、中身はぐんとパワーアップ!そんな印象を受けました。
特にAF性能の向上が素晴らしく、素早い動きや暗いシーン、撮影者としては尻込みしてしまうような環境でも、自信を持って果敢にシャッターを切っていました。
このレンズが1本あれば、付け替え不要で、ありふれた日常ものびやかに視界を広げたり、グッとマクロな世界に没頭したり。焦点距離を変えるだけで、自由自在!
最短撮影距離が短いので、被写体のすぐそばでアップや全身コーデ、風景を交えた記念写真など、いろんな構図が撮影できるので、まだお子さまが小さいパパママに、特におすすめです。
身近な家族や友人、そして自分自身の心惹かれる瞬間を、25-200mm F2.8-5.6 G2のおかげで、瞬時に記憶に残すことができ、写真が今まで以上に好きになりました。