2026.02.19
いつでもどこでもこれ1本。新たな標準ズーム!?タムロン35-100mm F2.8 (Model A078) ニコン Z マウント用で描く、写真家 澤村 洋兵氏のポートレート&スナップ
いつでもどこでもこれ1本。新たな標準ズーム!?タムロン35-100mm F2.8 (Model A078) ニコン Z マウント用で描く、写真家 澤村 洋兵氏のポートレート&スナップ
カメラ歴10年、たくさんの種類のレンズを使ってきました。今回の35-100mm F/2.8 Di III VXD (Model A078)はそんなボクでも使ったことのない焦点距離のレンズ。しかもF2.8通し、しかも軽くてコンパクト。
標準ズーム、、なのか?
とにかく「なんでも」使えそうで面白そう。というのが最初の簡単な感想でした。
標準ズームといえば皆さんもパッと思いつくのは24-70mmという焦点距離。ボクのカメラ人生で一番使ってるレンズの種類とも言えます。そこから少し望遠側に傾いたズームレンズ。
ここの差をどう感じるんだろう、なんて思いながら、初めの感想通りに「なんでも」撮ってきました。
その作品とともに、このレンズの面白さを感じていただければなと思います。
このレンズ、かなり良いですよ。
一枚目の写真 焦点距離:100mm 絞り:F2.8 シャッタースピード:1/2000秒 ISO感度:100 使用カメラ:Nikon Zf
友人のカフェの店先で撮った1枚。午前中の上がりきっていない日差しで生まれる、植物の影の綺麗さを入れつつ、緑を差し色に使いたかったので、望遠で一つにまとめて切り取りました。光が目に差し込むことで爽やかさも表現できたかなと思います。
まずはポートレート。ズームレンズでF2.8通しなのに、軽くてコンパクト。さらっと日常的なポートレートも、ちょっとキリッとした作品っぽいポートレートもいけちゃいそうだなと思ったので、どちらもトライしてみました。
結果は作品をご覧の通り。バッチリっす。
陰影の差が激しい状況を試してみたくて、窓から日差しが入る店内で撮ってみました。明暗どちらの部分でも、しっかりと解像感があり、理想的な表現ができました。
逆光で光を強く感じる写真でも、やわらかく繊細さもあわせ持ち、全てをしっかりと映し出しています。そして順光や影の多い写真では、強さをしっかりと持ちつつ、優しさも感じる。 どの焦点距離でも、単焦点レンズで撮ったかのような写真が仕上がってきます。この表現力には驚きました。
そして一般的な70mmまでの標準ズームレンズでは表現しきれなかった、100mmだからこその圧縮効果という遊びができること。これは面白い。
何かしら前ボケを入れて、覗き見るような距離感での表現をしたかったので、望遠側で距離のある前ボケを入れて撮影しました。ズームレンズながらもコンパクトなので、こういった一緒にランチしながらの撮影で、気軽にさらっと撮れるのも良いところですね。
動き回ってもらいながらの撮影で、連写したのですが、しっかりとAFも効き、速さや精度などの心配もなく、自由に撮れました。
夕日の逆光で撮った1枚。レンズにとってはかなり厳しい条件の写真ですが、モデルさんの髪の1本1本まで繊細に表現されています。また、玉ボケも柔らかく綺麗で、レンズの素晴らしさを感じる作品となりました。
ポートレートはほんとに満足のいく使い心地でした。
もう一つ気になっていた、旅に持っていく1本で満足なレンズとしての使い方。実際、上海の旅に持っていって使ってみました。
ボクの中で、旅で使えるレンズの理想は、「それなりの範囲を持ったズームレンズ」であり、「できるだけ明るいレンズ」であり、「できるだけコンパクトで軽量なレンズ」であり、「しっかりと解像感のある表現をしてくれるレンズ」であること。まあ、撮り手のわがままたっぷりレンズってことですね。
このレンズね、わがままたっぷりに応えてくれるレンズでした。
個人的には、旅が一番カメラを持ち続ける時間が長くなります。もう全ての時間持ってますから。朝ごはんから寝るまで撮りたいですもん。
しかもめちゃめちゃ歩きます。それに荷物が多くなることもあります。なので、できるだけ重さやサイズ感で負担にならないでほしい。疲れると撮る気持ちも弱っていきますから。
今回旅の中で丸2日間ぐらい付けっぱなし・持ちっぱなしで撮っていたんですが、ほんとにラクでした。
ボクの中でこれってかなり重要なので、一気に気に入りましたね。
この写真は、上海の景色。魔都・上海とも呼ばれる街を、自分なりに表現したく撮った写真です。夕焼けの淡さも良い塩梅で表現されていて、お気に入りの1枚です。
普段お仕事で物撮りをすることも多いのですが、撮影環境によっては70mmあたりまでだとちょっと足りない、、
撮ってからあとで切り取るか。ってな時がちょこちょこあります。
それでこのレンズを持って行ってみたらちょうど良くて。
はじめにイメージしてなかったのですが、ブツ撮りにも良いやん。ってなりました。
これは自然光での撮影。100mmを使うことで必要のないものをしっかり切り取れるので、こういう写真にはかなり向いています。自然光の優しい感じとボケの柔らかさがよくわかる写真ですね。
ストロボ1灯で撮った写真。100mmまである安心感はすごく良かったです。結局この日の撮影は全て100mmで撮ってました。
いやー、気に入りました!まあ1枚目を撮った時からでしたが!!笑
写りが心地よく気持ちいいんですよね。
元々タムロンレンズの柔らかさや優しい色合いの表現がすごく好みなのですが、今回のレンズもその表現でした。なんならより繊細になってる!?てな気分にもなりました。
そのうえ軽いしコンパクト。これが最高。
今回全ての撮影をNikon Zfにつけて撮ってたんですが、Zf自体がコンパクトなので、合わせて使いやすいF2.8通しのズームレンズってなかなか選択肢がなかったんですよね。
35-100mm F2.8は、Zfに合わせてきたレンズで使いやすさの上位に一気に食い込んできましたね。それぐらい使いやすかったです。
近年技術が進化していて、どのレンズも写りが良い。その中でどう選ぶかというと、便利さ、使いやすさが上位に上がる人も多いはず。そんな方にはこのレンズ、絶対使ってみて欲しいです。
初心者の方でまだズーム持ってない!って方の1本目でもめちゃめちゃありです。なんでも撮れますからね。
あと、そのあといろいろレンズ買い集めたとしても、1本持っておいて損しない系レンズです。
このレンズ、標準ズーム界の新たな刺客ですね。いい意味で悩ませてきます。
どれ使おー
使いたいのが多い。
悩むやん。
ってボクがなってます。
Yohei Sawamura 澤村 洋兵
1985年京都生まれ。美容師、和食料理人、バリスタ、珈琲焙煎士など様々な職業を経験してきた異色の経歴を持つフォトグラファー。企業案件や広告写真、SNSブランディングアドバイザーなど幅広く活動。Lightroomのオリジナルプリセットは多方面から人気を博す。撮る写真は人物写真、風景、スナップなどバリエーション豊か。それぞれの職業で培った感性と類い稀なセンスと器用さを武器に様々な瞬間を自分の色にして表現し、SNSを中心に多くの共感を生む作品をアウトプットし続けている。また、改めて写真の楽しさ、自分らしく生きることの楽しさを世に伝えるためYouTube「キョウトボーイズ」としても活動している。 2022年 単著「あの人が自分らしい写真を撮れる理由」出版