2025.08.07
トラベルフォトグラファー Tsubasa Kanno氏がタムロン18-300mm F3.5-6.3 (Model B061) キヤノンRFマウント用で撮る、台湾トラベルスナップ
トラベルフォトグラファー Tsubasa Kanno氏がタムロン18-300mm F3.5-6.3 (Model B061) キヤノンRFマウント用で撮る、台湾トラベルスナップ


これまで世界53ヵ国を旅してきました、トラベルフォトグラファーのTsubasa Kannoです。
今回の舞台は台湾。私にとって15年ぶり3回目の旅となります。古き良き台湾の魅力と、進化を続ける新たな魅力を同時に感じさせてくれる、感動の旅となりました。そしてこの旅を彩るパートナーとして活躍してくれたのが、タムロン18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD (Model B061)です。その描写力と汎用性が、私の旅のスタイルと見事にシンクロし、多くの印象的な瞬間を捉えることができました。
一枚目の写真 タムロン18-300mm F3.5-6.3 (Model B061) 焦点距離:300mm 絞り:F8 シャッタースピード:1/160秒 ISO感度:250 使用カメラ:CANON EOS R10
まずは台湾の定番の朝ごはんであるお粥を、地元の人で早朝から賑わう露店で。指差しをしながらオーダーをするドキドキ感と、地元の人に混ざって溶け込みながら食べるごはんがとても好きです。観光地を見て周るより、そこに住む人たちの生活を感じられるような場所を歩いたり写真を撮るのが、好きな旅のスタイルで、そんな旅の日常を表現した1枚。
朝食後の散歩中に撮影した、台湾の日常の風景。まだほとんどお店も開いていない時間帯の散歩は、ローカルのリアルが垣間見える時間帯でもあります。朝のやわらかな光も捉え、狙わずとも、こうした日常の一瞬の光景を捉えられるのも、幅の利くレンズならではの魅力です。
ガイドブックにも載っていなかった、自然の中にある隠れ家的カフェでの1枚。今回の台湾行きが決まってから、どうしても行きたかったカフェです。このカフェの写真は、自然な光を取り込みながら、空間の色合いや細部まで見事に再現されています。この高い描写力のおかげで、カフェの穏やかな雰囲気を写真に収めることができました。
素敵な空間でスタッフの方におすすめされたのがこのブラウニー。食への関心は昔から人一倍強いので、世界中を旅するときも、食への優先度は常に高め。食べ物を撮影するときは、いつも真剣です。しっとり濃厚なチョコレート生地に、ナッツの香ばしさと食感がいい。上にかかったチョコレートのソースのシズル感も食欲をそそられます。
やわらかな自然光と美しい背景ボケが、ブラウニーのおいしさを際立たせ、食感まで伝わってくるような魅力的な1枚となりました。
レンタサイクルが普及している台北で、何百台ときれいに整列している自転車が、なんとも台湾らしい光景でした。普段は見逃してしまうこんなシーンも、旅先では五感が敏感になり、アンテナが働き、視点も変わります。さらに、望遠レンズだと、自分の目だけでは切り取れない画を生み出してくれるので、遊びたくなる。旅とこのレンズは本当に相性が良いと感じます。
この写真は、敢えて望遠レンズならではの圧縮効果を狙い、印象的に切り取ってみました。日常の中に潜む秩序や美しさの発見を、写真で楽しませてくれる1枚です。
さりげない街散策で、春らしく鮮やかな緑が目に止まり、最短撮影距離で撮影してみました。葉脈まできれいに写り、鮮やかな色彩もしっかりと捉えてくれました。葉の繊細な葉脈までくっきりと写し出し、鮮やかな緑も忠実に再現されています。旅先での身近な発見もアートに変わるような、頼もしい1本です。
宿泊していた宿の近くにある朝市の通りで出会った建物。カラフルな色彩と、職人技の詰まった細かな装飾や細工が目を惹き、思わず足を止めてしまいました。海外を旅していると、その国や地域の建物に、歴史や文化を感じることが多いものです。食文化と同じように、建物にもその国らしさが表れ、そこにおもしろさも感じます。歴史を感じる建物は、どれだけ時代が進化していても、色褪せることなく、堂々とその場にあり続けてほしいと感じます。
離れた場所からでも、建物のカラフルな装飾を余すことなく捉え、手ブレ補正効果も抜群で、細部にわたる職人技までしっかりと伝わる1枚になりました。
台北といえば、夜市は欠かせません。観光客にとっては、お祭りのようなワクワク感を与えてくれる場所であり、地元の人にとっては、日常の光景ともいえる夜市。屋台で買って食べ歩くというスタイルは、やはりどこか非日常を感じさせてくれて、並んでいる時間ですら楽しいものです。
夜市の活気ある雰囲気を、低照度下でも明るく鮮やかに捉えています。提灯の温かい光が臨場感を高め、夜の情景を美しく描き出しています。
台湾では、よく猫に出会いました。台湾は人も穏やかですが、猫ものびのびと穏やかに生活しているように感じました。ここで暮らす猫たちは、みんな自由で幸せそうでした。
やわらかな表情の猫のポートレートは、毛並みの質感まで丁寧に描写されています。背景の美しいボケ味が猫を際立たせ、一瞬の仕草も、素早くピントが合うことでしっかりと捉えることができました。
空港に向かう前にもう一軒、行きたかったカフェで、台湾の旅の余韻に浸りました。ふわふわのシフォンケーキに、軽やかな生クリームとフレッシュなフルーツが乗ったケーキは、見た目もかわいく、この高揚感とともに、思わず写真に収めたくなります。
室内では、自然光を活かした明るい描写を意識し、ケーキのふわふわ感やフルーツのみずみずしさを表現。見た目のかわいらしさと美味しさが伝わる1枚に仕上がりました。