光学防振システム

カメラの振動補正の技術は主に3種類あり、タムロンの防振システムは主に3軸のボイスコイルモータと位置検出センサおよび角度ブレを検出するジャイロセンサで構成される、光学式振動補正を採用しています。

防振はモータ単体では実現できません。光学補正の感度を持つレンズをジャイロセンサからの角速度の変化に応じてフィードバック制御することで、撮影時の結像性能を維持させます。

タムロンは「光学設計を始めとする防振機構部(Act)」「センサの信号処理回路開発」「制御ソフトウェア開発」の3つを一気通貫で開発することにより、ミクロンオーダーでの微細な駆動・停止精度を実現しています。

また、独自のAIアルゴリズムで様々な撮影環境におけるシームレスな振動補正にも取り組んでいます。さらには、振動補正技術を活かした光軸可変（光を曲げる）も可能です。

今後はロボットなどの動きのある機器、ウェアラブル機器、長距離監視用機器など、幅広い分野での活用を視野に入れています。