第18回
タムロン鉄道風景コンテスト
私の好きな鉄道風景ベストショット
審査結果発表
地域の活性化と鉄道文化の振興に貢献することを目的とした、「第18回 タムロン鉄道風景コンテスト」の入賞者が決定いたしました。(2025年9月1日(月)締め切り)
広田尚敬氏、矢野直美氏、金盛正樹氏による厳正な審査が行われ、応募総点数7,308点、応募人数1,962人(延べ人数)の 数多くのご応募の中から、47名の方が入賞されました。おめでとうございます。
なお、JR大宮駅構内のデジタルサイネージに全入賞作品47点を以下のイベント実施日や記念日に上映します。
- 「鉄道のまち大宮 鉄道ふれあいフェア」 実施日 <2025年11月22日(土)>
- 「おおみや鉄道の日」 <2026年3月16日(月)> ※3月末まで上映予定
総評
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広田尚敬 氏(写真家)
- 【一般の部(プリント応募)】
このコンテストも今年で18回目、野球の試合なら9回戦で2試合分です。よく続いたものだと感動を覚えます。これもひとえに主催からのご支援と、応募して下さる皆さんの熱意のおかげだと思います。今回の応募総数は7,308点=「なーみなさんおおいにはりきりましょう、来年も」、とばかりに今夏の酷暑にもめげず、よくこれだけ多くの作品をご応募いただいたものです。しかも類型的な鉄道写真ではなく、どれもきわめて個性的なことに毎年驚かされ、頼もしい限りです。
応募される方々の作品を長い間拝見していると、なかには実力も個性も十分に備わり、独自のテーマを発見した方もおられるようです。このコンテストに何年間か応募して自信をつけたら、規模の大小を問わず、ぜひ写真展などにも挑戦してみるとよいでしょう。たとえば昨年の「一般の部 総合グランプリ」を獲得された方(ご家族の介護で外出できず主に室内でNゲージの車両を使い幻想的な鉄道写真をテーマにしているとのこと)をはじめ、独自の撮影スタイルやテーマを個性的に表現しているベテラン応募者の方々には、ひとつのテーマで撮り溜めた作品で世に評価を問う方法もお勧めしたいと思います。
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矢野直美 氏(フォトライター)
- 【U-18の部(プリント応募、Web応募)】
たくさんのご応募を頂きありがとうございました。今回もいままで眼にしたことのないフレッシュな作品がたくさん寄せられました。昨年新設されました「桜賞」をはじめ、さまざまな場所で撮られた季節感あふれる作品も多く、列車を取り巻く駅舎、看板など周辺の要素をとても上手に撮り入れて作品化されていることにいつもながら感心させられます。自分が発見した場所を、より面白く、より素敵に、より美しく、より楽しく撮る方法を皆さん努力して自分のものにしている感じや、被写体にレンズを向けている作者の心の声そのものが、作品からストレートに伝わって来て、審査していて本当に幸せで楽しい気持ちになりました。
この部門は本当に多様で多感な世代だけに、マンネリ化することもなくいつも新鮮な発見と驚きに満ちています。個人的には全て入選にしたいくらいの気持なのですが、コンテストなのでそうはいきません。でもその差はほんのわずかだと思います。たとえ残念なことに入賞しないことがあっても、これからも写真を楽しみながら、大好きな鉄道の写真を一生懸命撮って応募を続けて下さい。
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金盛正樹 氏(写真家)
- 【一般の部 (Web応募)】
「Web応募」の部門が開設されて3年目になります。この部門は「プリント応募」よりは気軽に応募しやすいとは言えますが、それは必ずしも安易な作品でも入りやすいということではありません。やはりこのコンテストの賞の重みに対する応募者のリスぺクトが大きいからでしょう、レベルはかなり高いと毎年審査時に感じています。勝ちに来ている、というか意欲的な作品がすごく多いです。
昨年は夕暮れや朝焼けを活かした作品が多かったですが、今年はヒマワリとの取り合わせが多かったようです。また時期的にはドクターイエローに多くの人気が集まったと思いますし、今年の「一般の部 総合グランプリ」 もそうだったように、新幹線も相変わらず関心が高いようです。昔に比べ車両の種類も増え撮影ポイントがたくさん紹介されていることも理由のひとつでしょう。
鉄道とその風景を自由な感覚で写して表現できるこのコンテストですが、一方で鉄道写真の原点でもある「車輌写真賞」も用意されています。車両の姿を美しく正確に捉えるという基本中の基本に立ち返ってみることにも大きな学びがあるかもしれません。
一般の部
総合グランプリ【さいたま市長賞】
「一般の部」における最も優秀な作品に対する賞(「プリント応募」と「Web応募」を合わせた全応募作品から選出)
部門大賞
総合グランプリに次ぐ優秀な作品に対する賞
ユニーク/ユーモア賞
既存の鉄道写真に囚われない自由な発想の作品に対する賞
入選
U-18 (18歳未満)の部
総合グランプリ【さいたま市教育委員会 教育長賞】
「U-18の部」における最も優秀な作品に対する賞(「プリント応募」と「Web応募」を合わせた全応募作品から選出)
部門大賞
総合グランプリに次ぐ優秀な作品に対する賞
ユニーク/ユーモア賞
既存の鉄道写真に囚われない自由な発想の作品に対する賞
入選
全応募作品より選出
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ユニーク/ユーモア大賞
【さいたま商高会議所 会頭賞】各部の「ユニーク/ユーモア賞」から選出された最優秀作品に対する賞
「寒さ対策」
加藤 和弘 様 69歳(三重県)
※プリント応募から選出 -
タムロン賞
「富良野瞬景」
藤田 敏弘 様 65歳(埼玉県)
※プリント応募から選出
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車輌写真賞
「編成写真」や「形式写真」に代表される、車両そのものの美しさや様式美を表現した作品に対する賞
「懐かしのカシオペア」
会津 善和 様 78歳(東京都)
※プリント応募から選出 -
桜賞
「桜」をモチーフにした作品に対する賞
「降り注ぐしだれ桜」
後藤 貴康 様 55歳(岐阜県)
※プリント応募から選出
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鉄道のまち 大宮駅長賞
JR大宮駅周辺で撮影された鉄道関連作品に対する賞
「雷雨の中を進むE2系新幹線」
美之口 裕斗 様 18歳(東京都)
※Web応募より選出
過去の審査結果と受賞作品がご覧いただけます
- 第18回(2025年)タムロン鉄道風景コンテスト
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