環境問題への考え方、環境目的目標の達成状況

CSRテーマ「環境」は、「タムロンは、地球環境問題を人類共通の課題として認識し、環境負荷の低減、環境の保全に努め、環境と調和した持続可能な社会づくりに貢献します。」という方針の下、事業を通じて生物多様性に配慮し、資源・エネルギーを効率的に利用するなど地球環境に貢献します。

環境の管理体制

CSR委員会で決定した重要事項と目標は、各CSR管理部門でマネジメントを行います。CSRテーマ「環境」では、テーマによりCSR委員会の分科会である廃棄物削減部会、統合設計・生技・生産部会、CO2削減部会が具体的な方針や目標の管理を行っています。
また、タムロンは、自社の製品を世界に提供する製造事業者として、資源の有効利用と環境汚染の防止は不可欠かつ重要なことと考えています。そのため、バーゼル条約に則り非OECD諸国への有害廃棄物の移動を禁止しており、自国中でリサイクル又は処分しています。

目標・実績

「環境ビジョン2050」に基づき、品質と環境に対する目的・目標を設定し、達成に向け活動しています。

CSR重要課題 2024年実績 2025年目標
CO2削減 CO2排出量(Scope1,2)
2015年比15.2%削減(目標12%)
CO2排出量(Scope 1,2)
2025年:2015年比15%削減
2030年:2015年比30%削減
2050年:2015年比100%削減
資源循環の実現・廃棄物の削減
  • (1)産業廃棄物の排出量削減
  • ・本社:38,174.5kg 目標:過去3年平均値以下(26,014.5kg) 
  •  結果:未達成(事務系の廃棄物の影響)           
  • ・モールドテクノセンター:18.6%増 
  •  目標:廃プラ2023年比2%削減(70,290kg/型以下(型数原単位)) 
  •  結果:未達成(生産型数減少と成形検証目的での廃棄量増加の影響)
  • ・中国工場:11.9%減 目標:2023年比2%削減 結果:達成                        
  • ・ベトナム工場:20.5%増 目標:2023年比1%削減 
  •  結果:未達成(生産増の影響)
  • サイトの削減⽬標達成に向けた廃棄物削減
  • (2)廃プラスチックのリサイクル
  • ・中国工場:リサイクル率2.8% 目標:リサイクル率3.8%
  •  結果:未達成(増産に伴うPCとPPS成形廃棄残材の廃プラ増加のため)
環境配慮設計
  • タムロンエコラベル導入:対象7機種導入
  • 取扱説明書袋の削減:新機種の削減率100%
  • プラスチック再生材導入:PC-G30%のリサイクル材 30%配合樹脂、量産導入済み
  • (1) タムロンエコラベル導⼊:対象全機種
  • (2) 取扱説明書袋の削減:新機種の削減率100% 
  • (3) プラスチック再生材導入:複数機種への導入                          
有害化学物質の削減 事業所からの有害化学物質の漏洩:0件 (1) 事業所からの有害化学物質の漏洩:0件
(2) 環境不適合件数:0件    
水の管理 (1)上水使用量の実績把握    
・本社:4,113m3 目標:2023年度年間実績を超えない(4,177m3/年以下) 
 結果:達成    
・弘前:1,059m3 目標:2023年度年間実績を超えない(983m3/年以下)
 結果:未達成(クリーンルームでのミスト使用増加のため)
・浪岡:76,997m3 目標:2023年度年間実績を超えない(54,370m3/年以下)
 結果:未達成(GM生産数増、純水装置導入のため)
サイトの削減目標達成に向けた水使用量の抑制・削減
(2)上水使用量の削減
・中国工場:2.9%減 目標:2023年比5%削減(406,320.7m3/年以下)
 結果:未達成(設備の自動化改造で上水使用量増)
・ベトナム工場:9,899m3増 
 目標:2023年比1%削減+新設第2工場分(88,629m3/年以下) 
 結果:未達成(生産増で稼働日及び要員増加に伴い上水使用量増)
 



フロン排出抑制法への対応について

フロン排出抑制法への対応は、法律に基づき第一種特定管理製品を管理する対象サイトにて簡易点検や定期点検等を実施し、充填・回収量の把握に努めています。2024年度フロン漏えい量は年間1,000t未満となり、国への報告義務の発生する水準を下回っています。