CSR調達

CSR調達方針

タムロンは「健全な取引を実施し、お取引先とともに、人権・労働基準、環境などの社会的責任に配慮した調達活動を推進します」との調達方針を掲げ、公正な購買取引、持続可能かつ責任ある調達活動をお取引先とともに製品の品質に配慮するだけではなく、社会・環境課題に関する課題の解決について取り組んでいます。

お取引先とともに取り組む化学物質管理

タムロンは、材料に有害化学物質を使用しない方針のもと、製品づくりを行っています。お取引先においても当社の環境品質保証体制の基準に基づいた管理を製品含有化学物質の情報伝達スキームであるchemSHERPA(※)でお願いしています。
また、社内ではXRF(蛍光X線分析装置)や、ICP-AES(高周波プラズマ発光分光装置)及び、GC-MS(ガスクロマトグラフィー質量分析計)にて分析を実施し、安全・安心な商品をお客様にお届けしています。
今後も世界各国の有害化学物質規制を順守する体制を維持、改善していきます。

(※)chemSHERPA(ケムシェルパ)とは、サプライチェーンにおける製品含有化学物質情報の伝達スキームのこと。情報の提供側・受領側双方の負担を軽減することを目指しています。

責任ある鉱物調達方針

タムロンは、調達活動における社会的責任を果たすため、人権侵害、環境破壊等の不正と関わる鉱物を使用しないことを方針とします。また、お取引先と協力し、製品に使用される鉱物の来歴の確認に取り組んでいきます。
お取引先におかれましては、タムロンの社会的責任の観点からリスクの高い鉱物不使用に向けた取り組みにご賛同いただくとともに、タムロンが実施する調査や監査にご協力いただき、鉱物資源の責任ある調達に取り組むことをお願いいたします。


「タンタル、スズ、金、タングステン、コバルト」を高リスク鉱物と特定し、責任あるサプライチェーンの実現に向けた取り組みを進めることとしております。


高リスク鉱物については、Responsible Minerals Initiative (RMI) により確立されたResponsible Minerals Assurance Process (RMAP)に準拠した製錬所から調達頂けるようお取引先に対し要請しております。
2024年は328社に対しCMRT/EMRTを用い来歴調査しました。結果として328社全てより回答をいただきました。(回収率100%)

調査の過程で、リスクが発見された場合は、お取引先様に当該製錬業者をサプライチェーンから外していただくよう要請します。その対応状況については、翌年の調査にて確認しています。

当社グループ工場のCSRの取り組みの改善活動

自社の生産工場におけるCSRの取り組みを把握するためにSAQを活用し、継続的にモニタリングと改善活動をしています。これまで中国仏山工場とベトナム工場を対象に「労働、安全衛生、倫理、環境保全、管理システム」の5カテゴリーに関する確認を行いました。結果、火災予防の改善や残業が多い社員に対して産業医による健康状態の把握を行うように改善を行いました。

CSR調達の管理体制

CSR委員会で決定した重要事項と目標は、各CSR管理部門でマネジメントを行います。CSRテーマ「CSR調達」では、CSR委員会の下部組織であるCSR調達部会が具体的な方針や目標の管理を行っています。CSR調達部会は購買担当者等で構成されており、社会課題であるバリューチェーン全体でのGHG排出の抑制、責任ある鉱物調達や人権の尊重などの各テーマの習得、解決に向けた対策の協議等、持続可能な調達の実現に取組んでいます。

目標・実績

CSR重要課題 2024年目標 2024年実績
持続可能なサプライチェーンの構築     環境、人権問題を考慮した2023 年SAQ 調査に基づく高リスクサプライヤーへの教育実施 人権高リスクサプライヤー5 社全てに対して教育及び効果確認