リスクと機会

リスクマネジメントの考え方

CSRテーマ「リスク(危機管理)」は、「市民生活や企業活動に脅威を与えるリスクに備え、最大限の未然防止活動を実施します。万一発生した場合は、被害や損失の最小化および速やかな回復を図り、再発防止に努め、社会的責任を果していきます。」という方針の下、当社の持続的成長のために備えるべきリスクと成長機会の両面からリスクマネジメントを実施しリスクをコントロールしています。

関連するSDGs

住み続けられるまちづくりを

11.b2020年までに、包含、資源効率、気候変動の緩和と適応、災害に対するレジリエンスを目指す総合的政策および計画を導入・実施した都市および人間居住地の件数を大幅に増加させ、仙台防災枠組2015-2030に沿って、あらゆるレベルでの総合的な災害リスク管理の策定と実施を行う

重点リスクと機会

重点リスク
重点機会
リスク要因 重点リスク/重点機会 リスクとその機会への対応
  • デジタルカメラ市場の縮小
  • 写真関連事業への依存
  • 特定顧客への依存

デジタルカメラ市場縮小の拡大

写真関連事業、特定顧客への依存

ミラーレスカメラ市場の成長

産業向けカメラ市場の成長

  • ミラーレス用交換レンズに特化した販売戦略
  • 成長する産業用向けレンズの売上拡大
  • 医療等の新規事業への積極投資
  • 急速な技術革新

先端技術の開発または製品への適用が予定通り進展しなかった場合の競争力低下

画期的な技術開発による成長機会の獲得

  • 中長期的な戦略に基づく技術開発と新規事業の創出
  • 産学官とのオープンイノベーション
  • 新規事業への投資
  • M&Aなどへの投資

新規事業への研究開発投資や設備投資の失敗

強固な財務体質を活かしたM&A等への積極対応

新たな経営資源獲得による成長基盤の構築

  • 医療向け製品の本格事業化に向けた戦略
  • 経営会議や取締役会での様々な視点からの分析と議論の実施
  • 製品需給

製品の価格変動、過剰/過小在庫

硝子材料の調達不足

  • 各地域の需要変動への適切な対応や生産管理
  • 複数購買や代替調達先候補の把握
  • 地政学的なリスク

グローバルな政治・社会・経済動向によって受ける様々な影響

  • グローバルな政治・社会・経済情勢を定常的にモニタリングし、企業活動における影響を分析
  • 気候変動、地球環境問題

国内外の工場の罹災による生産活動への影響

炭素税や再生可能エネルギー購入費用負担

脱炭素社会への早期対応による受注機会の増加

  • 「環境ビジョン2050」に基づく戦略の実施
  • 国内外における事業継続計画(BCP)による対応と継続的改善
  • 人材確保

有能な人材の採用・確保の競争激化による新規採用や雇用継続への影響

優秀な人材の雇用による成長機会の獲得

  • 職種別採用、役割等級制度、社内公募制度
  • 働きやすい職場環境の構築
  • 健康経営の推進
  • 新型コロナウイルス感染症

経済活動停滞による業績への影響

需要減少による生産活動への影響

従業員やステークホルダーの健康と安全への影響

  • リモートでの製品開発体制の構築・運用
  • テレワーク環境の整備
  • 人権侵害への加担

人権侵害への直接、間接的加担による不買運動、法律違反による企業活動への影響

  • 人権方針の策定、人権デューディリジェンスの実施
  • サプライヤーへの要請とSAQによる確認
  • 交換レンズ事業特有のリスク

カメラとのアンマッチングによる不具合発生

  • 製品出荷前の品質保証検査
  • 出荷後のファームアップ書き換え対応
  • 製品の品質と安全

製品の品質低下や欠陥によるブランド価値の棄損

  • 品質保証体制の構築と強化
  • 品質不良発生時の対策と流出防止
  • 情報セキュリティ

コンピューターウイルス等での情報システムの破損による企業情報や個人情報の流出

  • 情報セキュリティ管理体制の構築
  • 情報セキュリティポリシーに基づく管理
  • コンプライアンス

知的財産権侵害や贈賄をはじめとした法令違反や社会規範を逸脱した企業行動による企業価値の棄損

  • コンプライアンス管理体制の構築
  • 行動規範の周知と徹底

リスクマネジメント体制

タムロンを取り巻く政治・経済情勢の変化や事業環境は、日々変化しており、当社の持続的成長のために備えるべきリスクと成長機会の両面からリスクマネジメントを実施し、リスクをコントロールしています。
リスクマネジメントの方針、体制、運営方法などを定め、短期・中期・長期にわたるリスクを防止又は計画的に軽減する等の対策を実施することを目的として、常勤取締役、常勤監査等委員及び執行役員等で構成するリスクマネジメント委員会を原則年2回開催し、リスクマネジメント推進のための基本事項・方針の決定、審議等を行っています。

リスクマネジメント体制

事業継続計画(BCP)の取り組み

タムロンは、大地震等の重点リスクに対する被害最小化及び事業の継続・早期復旧に取り組むために、「緊急事態対応規程」並びに「事業継続基本計画書」などの規則を定め、リスクマネジメント体制を通じて継続的改善を行っております。
 

目標・実績

CSR重要課題 2022年実績 2023年/中期目標
大規模災害への備え 地震初動対応手引書を作成
安否確認応答訓練の実施
災害対策本部のシミュレーション実施