リスクマネジメント

リスクマネジメントの考え方

タムロングループは、短期・中期・長期にわたるリスクを防止または計画的に軽減する等の対策を実施するリスクマネジメントを通じて、企業の安定した成長に資することを目的として「リスクマネジメント規程」を制定し、リスクマネジメント推進のための基本事項・方針の決定、審議を行う「リスクマネジメント委員会」を設置しております。
当社グループにおけるリスクの抽出、発生時の損害または影響が大きいリスクに対する予防または軽減対策等を検討する「リスクマネジメント検討委員会」を、「リスクマネジメント委員会」の下位組織として設置しており、外部環境の変化や当社グループ内の対策状況を適時把握し、対応策の見直しを行うなど実効性を高めております。

管理方法と重点対策テーマ

事業上のリスク・機会を経営戦略上の重要要素とし、リスクマネジメント委員会が各部門のリスクを5段階で評価、重要対策を取締役会へ報告・審議の上で実施する一元管理体制を敷いています。グループ全体のリスクは年1回見直しを行い、取締役会が定期的に監督することで潜在的影響の評価と経営基盤の強化を推進しています。
2025年は、「ガバナンス改善」「地政学リスクへの対応強化」「BCPの改善」「情報セキュリティ強化」「持続可能なサプライチェーンの強化」の5つを重点対策テーマとして特定し、対応策を検討・実行しました。
※ 影響度・発生可能性の高まり、対応状況の進捗等を踏まえ全社的対応(部門横断的な取り組み、リソース支援ほか)が必要なテーマ

リスクマネジメント体制

リスクと機会

当社はリスクと機会を多角的に分析し、適切な対応を通じて持続的な企業価値向上を目指します。新長期ビジョン「撮り、測り、つなぐ。人と自然の健康を創造する企業へ」の実現に向け、各リスク・機会に対する具体的な対応策を講じることで、強靭な経営基盤の構築と新たな市場価値の創出を加速させていきます。

リスク・機会の発生要因 リスク 機会 時間軸 対応策
  • ・デジタルカメラ市場の縮小
  • ・写真関連事業への依存
  • ・特定顧客への依存
  • ・デジタルカメラ市場の全体的な縮小
  • ・写真関連事業、特定顧客への依存
  • ・ミラーレスカメラ市場の成長
  • ・産業向けカメラ市場の成長
  • ・ミラーレスカメラが主流となった市場環境を考慮し、対応する交換レンズの新製品投入を積極的に推進
  • ・監視・車載・医療等の産業向け・新規分野への事業拡大を図るとともに、既存顧客とのパートナーシップ強化と新規顧客開拓を並行
  • ・急速な技術革新
  • ・先端技術の開発または製品への適用が予定通り進展しなかった場合の競争力低下
  • ・画期的な技術開発による成長機会の獲得
  • ・中長期的な技術ロードマップに基づく開発と知財戦略の強化、オープンイノベーションの推進による先端技術の早期適用
  • ・新規事業への投資
  • ・M&Aなどへの投資
  • ・新規事業への研究開発投資や設備投資の失敗
  • ・強固な財務体質を活かしたM&A等への積極対応
  • ・新たな経営資源獲得による成長基盤の構築
  • ・社内リソースの柔軟なシフトと社外リソースの効率的な活用により、市場変化に即応した投資判断を実施
  • ・実施前における戦略・妥当性の多角的な検証と、実施後の定期的なモニタリングによる課題の早期把握・解決
  • ・製品需給
  • ・製品の価格変動、過剰/過小在庫
  • ・硝子材料の調達不足
  • ・全社横断の在庫状況、見通しに関する会議を定期開催し適正化を図るとともに、複数購買や代替調達先の確保、設計変更による代替措置を早期に実施
  • ・地政学的なリスク
  • ・グローバルな政治・社会・経済動向によって受ける様々な影響
  • ・グローバルな政治・社会・経済情勢を定期的にモニタリング・分析し、企業活動への影響の把握・分析により、影響を最小化
  • ・気候変動、地球環境問題
  • ・国内外の工場の罹災による生産活動への影響
  • ・炭素税や再生可能エネルギー購入費用負担
  • ・脱炭素社会への早期対応による受注機会の増加
  • ・省資源、省エネ、低炭素を実現する製品需要の高まり
  • ・「環境ビジョン2050」に基づくCO2排出量削減を推進。あわせて、国内外拠点でのBCP(事業継続計画)の策定・継続的改善を実施
  • ・人材確保
  • ・有能な人材の採用・確保の競争激化による新規採用や雇用継続への影響
  • ・優秀な人材の雇用による成長機会の獲得
  • ・職種別採用制度、役割等級制度や社内公募制度等の人事制度を充実。ワークライフバランスやダイバーシティ推進による働きやすい職場環境の整備、健康経営の推進等を実施
  • ・人権侵害への加担
  • ・人権侵害への直接、間接的加担による不買運動、法律違反による企業活動への影響
  • ・人権を重視した経営による企業価値の向上
  • ・コンプライアンス委員会による方針決定と徹底した周知。法令遵守に加え、社会的規範に適合した公正な行動を実践
  • ・交換レンズ事業特有のリスク
  • ・カメラとのアンマッチングによる不具合発生
  • ・品質保証検査のさらなる充実を図るとともに、出荷済み製品に対しても無償のファームアップ等で迅速にサポート
  • ・製品の品質と安全
  • ・製品の品質低下や欠陥によるブランド価値の棄損
  • ・高品質製品の持続的供給の需要の高まり
  • ・品質保証体制を継続的に強化。品質不良発生時には迅速な対策と流出防止を徹底し、信頼維持に努める
  • ・情報セキュリティ
  • ・コンピューターウイルス等での情報システムの破損による企業情報や個人情報の流出
  • ・情報セキュリティ体制の構築と、情報セキュリティポリシーに基づく厳格な情報管理・従業員教育を徹底
  • ・コンプライアンス
  • ・知的財産権侵害や贈賄をはじめとした法令違反や社会規範を逸脱した企業行動による企業価値の棄損
  • ・コンプライアンス委員会の推進に加え、知的財産権の調査・交渉・申請を適宜行い、法的紛争を未然に回避

リスクマネジメント体制

リスクマネジメント体制

事業継続計画(BCP)の取り組み

タムロンは、大地震等に対する被害最小化及び事業の継続・早期復旧に取り組むために、「緊急事態対応規程」並びに「事業継続基本計画書」などの規則を定め、リスクマネジメント体制を通じて継続的改善を行っております。

災害対策本部訓練を実施

近年、日本では高い確率で大型地震が発生すると予測されています。タムロンでは、リスクマネジメントにおける重点対策テーマの1つを「BCP(事業継続計画)の改善」とし、不確実性にも対処できるための体制強化を図っております。

また、BCPは平時の備えとともに訓練が肝要であることから、タムロンの本社では、首都圏において大規模災害が発生した場合を想定事案とする「災害対策本部訓練」を定期的に実施しております。対策本部は、対策本部長を中心とした幹部メンバーと共に、被害状況の把握から始まり、災害発生により混乱している状況でも対策本部が的確な判断と意思決定ができるようにシミュレーション型の訓練を行っております。

目標・実績

サステナビリティ重要課題 2025年目標 2025年実績
BCMの強化 経営基盤BCP及び事業BCPの見直し 経営基盤BCP及び事業BCPの見直し検討実施