CO2の削減
CO2排出量の削減
タムロンは脱炭素社会の実現に向け、事業におけるCO2排出量の削減を行っています。タムロンはこれまでの原単位目標を見直し、CO2絶対量で2030年に2015年比30%削減する目標に変更し、活動しています。
CO2排出源内訳
タムロンの排出する温室効果ガスのほとんどはCO2が占めています。輸送を除くCO2排出量のエネルギー源は、電力使用量が99%を占め、次いで重油が1%となっています。このような特徴から省エネルギー対策は、電力に重点を置いて活動しています。

CO2排出量の推移
2024年は、2015年比12%減のCO2排出量削減目標を設定しました。中国・仏山工場、ベトナム第一工場で太陽光発電による再生可能エネルギーの自家消費を行っています。本社の使用電力の約30%、青森工場 浪岡サイトの使用電力の約25%を非化石証書が付与された電力とし、導入分の電力のCO2排出を実質ゼロとしています。中国・仏山工場、ベトナム第一工場でも電力使用量の一部にあたるI-REC を購入し、その分のCO2排出量を実質ゼロとしました。その効果もあり、全体では目標を上回る15.2%減となり、目標を達成することができました。

スコープ3の算出
低炭素社会を実現するためには、タムロン内での活動のみならず、上流及び下流を含むサプライチェーン全体での取り組みが重要となります。取り組みを推進するため、サプライチェーンにおける事業活動に関する間接的な温室効果ガス(スコープ3)を把握しました。
スコープ1・2・3の内訳

スコープ3の推移

データの詳細はこちらをご覧下さい。
サプライチェーンにおけるCO2排出量(スコープ3)の把握 (2024年度)再エネの取り組み
中国・仏山工場では、太陽光発電システムを設置し、2024年は電力使用量の約1.9%にあたる約520t-CO2を削減しました。ベトナム第一工場も太陽光発電システムを設置し、2024年は電力使用量の約4.7%にあたる約560t-CO2を削減しました。また、本社の使用電力の約30%を非化石証書が付与された電力「グリーンベーシックプラン※1」とし、2024年11月からは、青森工場 浪岡サイトも使用電力の約25%を非化石証書が付与された「よりそう、再エネ電気※2」としました。中国・仏山工場でも電力使用量の一部にあたるI-REC※3(水力由来)を購入し、ベトナム第一工場でも2024年から電力使用量の一部にあたるI-REC※3(太陽光由来)を購入し、合わせて約8,980t-CO2を実質ゼロとし削減を行いました。2025年は目標を2015年比15%以上のCO2削減とし、その達成に向けて努力します。
※1 グリーンベーシックプラン:東京電力エナジーパートナー(株)が提供する全電源平均電力に、FIT非化石証書(トラッキング付)および再生可能エネルギー指定の非FIT非化石証書(電源属性情報有)を組み合わせた、RE100対応の実質的な再エネメニュー。
※2 よりそう、再エネ電気:東北電力(株)が提供する水力由来の非化石証書を組み合わせた、実質的な再エネメニュー。
※3 I-REC:オランダの非営利組織 I-REC Standardが提供する「ルールブック群およびそれに基づく電子的なトラッキングシステム」により認証・発行される再生可能エネルギー電力証書のこと。
《2024年度のCO2削減施策》
サイト名 | 対策 | 削減効果(t-CO2) |
---|---|---|
本社 | 東京電力エナジーパートナー(株)「グリーンベーシックプラン」30%導入 | 690※ |
青森工場 | 東北電力(株)「よりそう、再エネ電気」25%導入 | 230※ |
中国仏山工場 | 太陽光発電システム | 520 |
I-REC(水力由来)を購入 | 6,330※ | |
ベトナム第一工場 | 太陽光発電システム | 560 |
I-REC(太陽光由来)を購入 | 1,730※ | |
タムロンヨーロッパ | 太陽光発電システム(全量を販売) | 41 |
※CO2排出実質ゼロ